マンションバルコニーの活用

所要時間:5分程度

キーワード:マンション、バルコニー、ウッドデッキ、ハードウッド、バンキライ、セランガンバツ

マンションのバルコニーにウッドデッキを設置してみましたのでご報告です。

日本の一般的なマンションでは、居室とバルコニーとの間に段差を設けたり、床材に違いを持たせるなど、内と外とをはっきりと区別する構造が一般的ですね。多くのメリットはありますが、何となく趣が失われている気がします。バルコニーを単に洗濯物を干すスペースとして捉えるのではなく、積極的にバルコニーでの時間を楽しみたいと思える空間に仕立てたいと思い立ちました。そこで、バルコニーにウッドデッキを設置してみようと思いつきます。

まずはウッドデッキの構造を考えました。居室とバルコニーとの間の段差が広がってしまっては、バルコニーでの時間を楽しみたいと思える空間づくりにはつながらないと考え、居室との段差を最小限にしようと考えました。ただそうなると、ウッドデッキに高さを出せなくなるため、束柱が極端に短い簀子のような構造を想定しました。そこで、根太に可変式の金属束を直接取り付ける構造が浮かびました。

紙に図面を起こしてみました。バルコニーは狭そうに見えて、敷き詰めれば床板もかなりの枚数になりそうだとこの時分かりました。また、大引きを一体としてしまうと、将来的な清掃や補修の際の解体作業が大変になりそうなので、床板5枚を1セットとする簀子形状のデッキを連結する構造にしようと考えました。木材は塗装不要のハードウッドで比較的安価なバンキライ(セランガンバツ)に決めました。

下の写真は試しに隅部分のみ作成した際のものです。根太4本、床板5枚を1セットとする簀子状のデッキを奥から2つ連結したところです。大型の室外機を置いても床板にへたりは見られません。

この辺りから仕事が忙しくなってきてしまったため、作業自体は日中行っていますが、写真が夜間のものしか無くなってきました。下の写真のような簀子状のデッキに可変式の金属束を取り付けたものを作成連結していきました。

すべて敷き詰めビス留めをして完成しました。居室との段差を最小限にする構造で作成したところ、結果的にバルコニー全体の勾配が解消され、サッシや側溝部分もフラットになったことで、バルコニー自体の奥行きが30cm程度広く感じるようになりました。書き切れていない苦労した点等々ありますので、気になる方はコメントいただければ喜んで情報提供いたします!

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